FM-7/8シリーズ Flex 画面キャプチャ集(by はせりん)


本ページの各画面キャプチャについては、XM7 V1.1 または V3.4を使用させていただきました。
PI.さん、たけがみりうさん、いつも感謝しております。
(XM7がなかったらこんなページを作ろうという気にはなりませんでした。^^;)

6. Flex編

FM-8,7シリーズには、CP/MやOS-9の他に、FlexというOSも提供されていました。 コンパイラ等の言語処理系は、68系のOSとしては一番充実していたと思います。 それはさておき、まずは各機種用のFlexの起動画面です。他のOSと比較するとかなり地味です。
(各画像をクリックするとフルサイズの画像になります。)

【重要】
・FlexをXM7上で起動する際には「ツール」→「設定」で「フロッピーアクセス時にウェイトを挿入する」 をチェックしておく必要があります。
・XM7 V1.1のFM-8モードでFlexを起動するには V1.1L30以降が必要です。
・XM7 V1.1のFM-8モードで32KBバブルカセットを利用するには V1.1L52以降が必要です。

flex_fm8_311
flex_fm7_352
flex_fm7_j401

FMシリーズ用Flexの製品一覧表です。(富士通からは標準的なものだけ発売され、 ソフトマートからは色々とバリエーションが発売されています。)
ソフトマート型格 富士通型格
機種 製品名 発売時期 価格 (メディア共通) 5inch版 8inch版 備考
FM-8 FM-8 Flex 1982年 48,000 AD09-IF-8 SM07217-M021 SM07217-M022 当初は5inch版のみで\58,000
FM-8 FM-8 DFlex 68,000 AD09-ID-8 - - Debug Packageを同梱したもの
FM-8 FM-8 日本語Flex 1984年7月頃 63,000 AD09-IN-8 - -
FM-7 FM-7 Flex 1984年3月頃 48,000 AD09-IF-7 SM07317-M121 -
FM-7 FM-7 DFlex 1984年3月頃 68,000 AD09-ID-7 - - Debug Packageを同梱したもの
FM-7 FM-7 日本語Flex 1984年7月頃 63,000 AD09-IN-7 - -
FM-11 FM-11 Flex 48,000 AD09-IF-11 SM07417-M221 SM07417-M222
FM-11 FM-11 DFlex 68,000 AD09-ID-11 - - Debug Packageを同梱したもの
尚、本ページの各表の作成にはThinkさんのCSV→Table変換サイトのお世話になりました。
ありがとうございました。

6.1 中身も少し見てみましょう。

flex_fm8_311d1
flex_fm7_352d1
flex_fm7_j401d1
6.2 Flex のメモリマップ
     0 -+-------------------+
        |                   |↑
        |フリーエリア       ||48KB
        |                   |↓
  C000 -+-------------------+
        |System Stack       |
  C080 -+-------------------+
        |Line Input Buffer  |
  C100 -+-------------------+
        |Utility Command    |
  C700 -+-------------------+
        |FLEXFM8.SYS        |
  CD00 -+-------------+     |
        |DOS          |     | Disk Operating System
  D400 -+-------------+     |
        |FMS          |     | File Management System
  DE00 -+-------------+     |
        |Disk Driver  |     |
  FBFF -+-------------+-----+

Oh! FM 第2号(1983年春号)にFlexの紹介記事が掲載されていますが、
記事中のメモリマップには誤記があり、DOSとFMSの位置関係が逆になっています。
(その後訂正はされてないようです。)
6.3 サポートデバイス

サポートデバイスについてまとめておきます。◎は起動可能デバイスです。
機種 製品名 320KB
FDD
1MB
FDD
32KB
BUBBLE
128KB
BUBBLE
HDD RAM
DISK
RS232C プリンタ 日本語
入出力
スクリーン
エディット
FM-8 Flex V3.11
Flex V3.52 5inch版
Flex V3.52 8inch版
FM-7 Flex V3.52
Flex V4.01
FM-11 Flex V3.52 5inch版
Flex V3.52 8inch版
*は計画のみで、実際にサポートされたバージョンは提供されなかったようです。

6.3.1 バブルカセットのサポート
flex_bub2

6.4 Flex のディスクフォーマット
6.4.1 Flex のディスクフォーマットです。(5inch 2D の場合です。)

セクタ      1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011121314151617181920212223242526272829303132
           +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
トラック0  |IPL|S| |                      Directory                        |
           +---+-+-+-------------------------------------------------------+
                ↑
                S=SIR(System Information Record)

           +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
トラック1  |                      data and program                         |
     〜39  +---------------------------------------------------------------+

フォーマット直後には、32 x 39 = 1248 セクターの空き容量があります。
flex_fm8-sir

6.4.2 Flex のフォーマットの特殊性

1. 一般的にはサイド1のセクタ番号は1〜16ですが、Flexではサイド0からの通し番号、
   すなわち17〜32になります。(8inch 2D版では、27〜52)
flex_fm8-sectorid-3
2. IPLとSIRを除く全てのセクタの先頭4バイトは用途が次のように決められており、
  ユーザーは残りの252バイトのみ利用可能です。
  ・先頭2バイト:次に続くセクタのトラック番号、セクタ番号。次がない場合は0000。
  ・次の2バイト:0001から始まるシーケンス番号。

   いわゆるFATやクラスタのようなものはなく、セクタ単位で管理されており、
   先頭4バイトのチェーンだけが頼りです。
   ディスクアクセスの効率が悪いように思いますし、万が一チェーンがくずれたら修復が
   大変そうです。
flex_fm8_dump_list

6.5 Flex のアプリケーションソフト

代表的なアプリケーションソフトウェアを紹介しておきます。
Application 発売時期 価格 発売元 備考
Flex Utilities 25,500 ソフトマート DIR, DUMP等のユーティリティコマンド
Debug Package 25,500 ソフトマート
6809 Dis Assembler 18,000 ソフトマート
Relocating Assembler & Linker 65,000 ソフトマート
BASIC 25,500 ソフトマート
Extended BASIC 34,000 ソフトマート
A/BASIC Compiler 75,000 ソフトマート
Pascal 98,000 ソフトマート
Fortran-77 165,000 ソフトマート Relocating Assembler & Linker 含む
introl C Compiler 187,500 ソフトマート Relocating Assembler & Linker 含む
68000 Cross Assembler 100,000 ソフトマート
68000 Dis Assembler 50,000 ソフトマート

6.6 参考文献

6809FLEX User's Manual 第3版 1983年7月20日 (ソフトマート)
6809FLEX Programmer's Manual 第3版 1983年8月12日 (ソフトマート)
6809FLEX Assebler 第3版 1983年9月5日 (ソフトマート)
6809FLEX Editor 第3版 1983年3月30日 (ソフトマート)
FLEX Operating System for FM-7/8/11 特記事項 (ソフトマート)
日本語FLEX特記事項 初版 1983年11月30日 (ソフトマート)
6809FLEX Adaptation Guide (Technical Systems Consultants)
Oh! FM 第2号(1983年春号) 1983年4月1日(ソフトバンク)

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